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日経平均VI・VIXとは?市場が見込む値動きの大きさを読む
日経平均VIとVIXは、株価が上がるか下がるかを直接予測する指標ではありません。オプション価格などから、市場が将来どれほど大きな値動きを想定しているかを読むためのレンズです。

日経平均VIとは
日経平均VI(日経平均ボラティリティー・インデックス)は、投資家が日経平均株価の将来の変動をどのように想定しているかを表す指数です。日経公式では、指数値が高いほど、今後相場が大きく変動すると見込まれていると説明しています。
日経平均先物・オプションの価格をもとに、直近二限月のオプションからそれぞれのボラティリティーを求め、満期が30日になるように補間して算出されます。つまり、日経平均の過去の値動きそのものではなく、デリバティブ価格に含まれる将来の変動への想定を見ています。
VIXとは
VIXは、Cboeが算出するボラティリティー・インデックスです。S&P 500を対象に、SPXオプションの価格から、今後30日間の予想変動率を算出します。VIXの数値は年率換算された標準偏差として表され、方向を含まない予想変動率です。
VIXは米国株の変動を対象にするため、日本株の変動を直接表す数値ではありません。日経平均を考えるときにVIXを見る場合は、米国市場の不確実性やリスク環境を確認する海外市場側の材料として扱います。
参考:Cboe VIX FAQ / Cboe Volatility Trading
日経平均VIとVIXの違い
どちらも予想変動率を見る指数ですが、対象指数と元になるオプション市場が異なります。「日本版VIX」と一言で置き換えるのではなく、どの市場のどの指数についての想定なのかを区別します。
日経平均VI
- 算出元
- 大阪取引所の日経平均先物・オプション価格
- 対象指数
- 日経平均株価
- 元になる価格
- 日経平均先物・オプション価格
- 見ている期間
- 満期が30日になるように算出
- 何を示すか
- 日経平均の将来の値動きの大きさに対する想定
VIX
- 算出元
- CboeのSPXオプション価格
- 対象指数
- S&P 500
- 元になる価格
- S&P 500(SPX)オプションの価格
- 見ている期間
- 30日先の予想変動率
- 何を示すか
- S&P 500の将来の値動きの大きさに対する想定
高いから下落、ではない
VIやVIXが高いときに分かるのは、上方向・下方向のどちらかではなく、将来の値動きが大きくなると市場が見込んでいることです。大きな上昇も大きな下落も、どちらも「大きな値動き」に含まれます。
実際には株価が下落する局面でVIやVIXが上がることもありますが、それは両者に共通の原因がある場合や、市場の不確実性が高まった結果として観察される関係です。「VI上昇だから日経平均下落」「VIX上昇だから日経平均下落」と、方向の売買シグナルに置き換えることはできません。
過去推移やイベントと比べる
数字を読むときは、固定の節目を安全・危険のルールにせず、その指数自身の過去推移や最近の水準と比べます。日経平均VIとVIXでは対象市場が違うため、数値を横に並べて大小を競うのではなく、それぞれの系列の中で変化を見ます。
- 最近の水準から急に上がったのか、ゆっくり変化したのか。
- 金融政策、経済統計、決算、SQなどのイベント前後で変化したのか。
- 株価の値動きが大きくなったのか、それとも値動きの前に想定が変化したのか。
20・30・40などの固定値を単独の判断ルールとして使うのではなく、期間と対象市場を揃えて背景を確認することが大切です。数値は状態を整理する材料であり、結果を確定するものではありません。
予想の補助材料として使う
PRIOで予想を組み立てるときは、VI/VIXを「どちらへ動くか」の答えではなく、「予想の幅を広く持つ必要がある局面か」を考える材料にします。翌営業日なら夜間の海外市場とともに、1週間ならイベントの日程とともに確認します。
日経平均の翌営業日の材料は翌営業日の予想、1週間の予定は1週間後の予想、米国市場とのつながりは日経平均と米国株で整理しています。市場の期待との関係は織り込み済み、SQ前後の見方はSQ・メジャーSQも参照してください。
自分なら、どう予想する?
Prioでは、次の取引日の上がる・下がる予想と、約7日後・約30日後の終値予想に参加できます。まず自分で予想したあと、受付中の途中集計を確認でき、最終集計は受付終了後に確定します。
Prioで予想するPrioは日経平均の予想を集計・比較するためのサービスです。金融商品への投資を推奨するものではありません。