NIKKEI 225 GUIDE
日経平均を予想する方法|見るべき指標と期間別の考え方
日経225先物、米国株、ドル円、金利、企業業績など、日経平均の予想に使われる情報は数多くあります。重要なのは、どれか一つを答えにすることではなく、予想する期間を決め、その期間に合った材料を整理することです。

「日経平均はこれから上がるのか、下がるのか」と考えたとき、何を見ればよいのでしょうか。 日経225先物、米国株、ドル円、金利、企業業績、経済指標、チャートなど、候補はいくつもあります。
ただし、どれか1つを見れば将来の値動きが分かるわけではありません。むしろ重要なのは、「いつの日経平均を予想するのか」を最初に決め、その期間に合った材料を見ることです。 翌営業日の予想と1か月後の予想では、重視する情報が同じとは限りません。
日経平均とは?
日経平均株価(日経225)は、東京証券取引所プライム市場に上場する銘柄から選定された225銘柄を使って算出される株価平均型の指数です。日本経済新聞社は、長い歴史を持ち、日本の株式市場を代表する指標として世界的にも広く利用されていると説明しています。
日経平均の将来を考えるのが難しいのは、価格がひとつの理由だけで動くわけではないからです。 企業業績だけでなく、為替、金利、海外市場、投資家の売買、政治・経済に関する出来事など、複数の材料が価格形成に関係します。
最初に「いつまで」を予想するか決める
日経平均を予想するとき、最初に決めたいのが予想期間です。たとえば、次の取引日、1週間程度、1か月程度、半年や1年では見るべき材料の優先順位が変わります。
翌日の値動きを考えるのに数年後の企業成長だけを見ても、短期の市場変動を十分に捉えられない場合があります。反対に、1か月後を考えるときに一晩の日経225先物だけを見ても、その後に発生する企業決算や金融政策、景気の変化を含められません。
そこで、まず予想する対象日を固定してから材料を選ぶという順番にします。

翌営業日を予想するときに見る材料
翌営業日のような短い期間では、日本の現物市場が終了した後に変わった情報を確認しやすくなります。特に確認しやすいのが、日経225先物、米国株、ドル円、そして翌営業日までに予定されている重要イベントです。
日経225先物
日経225先物は、日経平均株価を対象とした株価指数先物です。現物の日経平均と連動性を持ちながら、先物市場の需給によって価格が形成されます。
大阪取引所では日中だけでなくナイト・セッションも設けられているため、日本の現物市場が終了した後に海外市場やニュースを受けてどのように価格が動いたかを見る材料になります。
出典:日経225先物(JPX) / 取引時間(JPX)
ただし、先物が上がっているから翌日の日経平均も必ず上がるという意味ではありません。先物もまた市場参加者の売買によって変化する価格です。
米国株
日本時間の夜には米国市場が動いています。翌日の日本市場を考える場合、NYダウ、S&P500、NASDAQなどのプラス・マイナスだけでなく、何を理由にどの部分が動いたのかを確認します。
市場全体が動いたのか、ハイテク株など一部の業種が中心なのか、金利や経済指標が背景なのかによって、日本株へ読み替えるときの意味も変わります。
ドル円
為替も日本株を見るときによく確認されます。ただし「円安=日経平均上昇」と固定して考えないことが重要です。海外で稼ぐ企業には円安が利益面でプラスになる場合がある一方、輸入コストが増える企業もあります。
RIETIの産業別分析でも、為替と株価の関係には業種による違いが確認されています。
予定されているイベント
中央銀行の金融政策、経済指標、企業決算など、市場参加者が注目しているイベントも確認対象になります。目的は結果を先回りして当てることではありません。
大きなイベントが控えているなら、普段より予想の不確実性が高いと認識しておくために確認します。
1週間程度を予想するときに見る材料
期間を1週間程度まで伸ばすと、一晩の値動きだけではなく、その週に予定されているイベントと数日間続きそうな市場テーマを重視します。
- その週に予定されている金融政策や経済指標
- 主要企業の決算
- 為替や金利の方向
- 米国株など海外市場の流れ
- 日経平均自体の最近の値動き
翌日予想よりも、「今夜どうなるか」から「数日間続きそうな材料は何か」へ視点を移すイメージです。
1か月程度を予想するときに見る材料
1か月程度になると、短期の先物価格だけでは情報が不足します。企業利益、景気、金融政策、金利、市場全体の評価水準など、中期的な材料の比重を高めます。
企業業績
株価を考えるうえで、企業がどれだけ利益を上げているか、その利益が今後どう変化すると見られているかは重要な材料です。決算そのものだけでなく、業績予想の上方修正・下方修正や今後の見通しも確認します。
PERなどの評価水準
PERは株価を1株当たり利益で割って算出する代表的な指標で、日経平均についても公表されています。ただし、PERが高ければ必ず下落する、低ければ必ず上昇するという意味ではありません。市場が将来の利益成長をどう評価しているかと合わせて見ます。
金利・金融政策
金利の変化は企業の資金調達、景気、為替、株式の評価など複数の経路を通じて市場に関係します。そのため「利上げだから株安」と一方向に決めるのではなく、なぜ金利が変化しているのかまで考えます。
日経平均を予想するときの基本手順
情報が多すぎて迷う場合は、次の順番で整理すると分かりやすくなります。

- 予想期間を決める。 次回、1週間後、1か月後など対象を固定します。
- 現在地を確認する。 現在の日経平均と最近の値動きを見ます。
- 期間に合った材料を選ぶ。 短期なら夜間市場、中期なら企業業績や金融政策まで広げます。
- 上昇材料と下落材料を分ける。 最初から片方の答えだけを探さないようにします。
- 最後に自分の予想を決める。 方向や価格を一つに落とし込みます。
| 予想期間 | 特に確認したいもの |
|---|---|
| 翌営業日 | 日経225先物、米国株、為替、直近ニュース・イベント |
| 1週間程度 | 週間イベント、企業決算、相場の流れ、金利・為替 |
| 1か月程度 | 企業利益、金融政策、景気、金利、PERなどの評価水準 |
この表は「この通りに見れば当たる」というものではありません。情報の優先順位を整理するためのフレームです。
みんなの予想を見る意味
市場について考える方法は、自分で指標を見るだけではありません。「ほかの人はどう考えているのか」という集計も比較材料になります。
ただし、多数派だから正しいとは限りません。みんなの予想を見る目的を「多数派に従う」ことではなく、自分の予想と参加者の見方がどれくらい違うかを確認することに置くと使いやすくなります。
Prioでは投票受付中に集計結果を表示せず、締切後に確認できる設計です。先に多数派を見ずに自分の判断を作り、その後で比較できます。
予想は「当たったか」だけで終わらせない
予想を続けるなら、結果が出た後の振り返りも重要です。自分は何を根拠に上昇・下落を考えたのか、どの材料を重視したのか、予想後に何が変化したのかを確認します。
一度の予想が当たったからその方法が常に正しいわけでも、外れたからすべてが間違いだったわけでもありません。予想時点の仮説と実際の結果を比較することで、次に市場を見るときの材料を整理しやすくなります。
日経平均を予想するときに、ひとつの万能な指標があるわけではありません。まず期間を決め、期間に合った情報を選び、上昇材料と下落材料を整理して、自分なりの予想を作る。この順番を基本にすると、日々のニュースに振り回されるだけでなく、同じ方法を繰り返し使えるようになります。
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